子どもにおこる足のトラブル 「浮き指」とは?
近年、子どもの足のトラブルが増加傾向にあり、その中でも幼児期から問題となっているのが「浮き指」です。
幼児の90%以上が「浮き指」という報告もあります。
浮き指とは
浮き指は、立った時地面に指がつかずに浮いたままになっている状態をいいます。
特に痛みを伴うこともないため、親もお子様自身も気づくことがないケースが多いです。
浮き指になる事での問題
本来は、指が地面をしっかりとらえることで立つ・歩くなどからだを安定させています。指が地面についていないということは、土台が不安定になり、転びやすさや姿勢の崩れ、疲れやすさなどに繋がります。
また、小学生・中学生と年齢が進むとともに、土台の不安定さからくる腰痛・肩こり・膝痛に発展するケースもあります。
浮き指の原因
日常的に遊ぶ機会・歩く機会の減少があります。
ひとつは、赤ちゃん時期の「ハイハイ」が少なくなっていることが原因です。
「ハイハイ」をすることで、足の指で地面を蹴り指の筋肉が使われ発達していきます。この時期が少なく、すぐに立ち上がってしまうと、指を使う感覚が養われないまま歩く動作に移行してしまいます。
次に、歩くようになってからの歩く機会の減少です。
ベビーカー・電動自転車・自動車・ショッピングセンターなどでのカートなど様々な便利なものがあふれるこの時代でこれらのものを利用しすぎる事で子どもの歩く機会が減少し、結果足が育たない現象が起き、「浮き指」というトラブルに繋がっています。
もう一つ、靴も浮き指の大きな原因になります。
靴のサイズがあっていないことで指が曲がってしまう、スリッパやサンダルなどを日常的に履くことでも「浮き指」に繋がります。